重箱の隅大作戦

「B-Element」ユーザー専用ページでの解説(概要抜粋加筆)

ここでは具体的なデータは提示しませんので、「B-Element」ユーザーの皆様は、ユーザー専用サポートページをご覧ください。

私は、馬連(ワイド)で利益が出ることを基準に作戦を立てています。
強調する為に、3連単でこんなに儲かったなどと書いていますが、馬連(ワイド)で利益が出れば作戦は合格と考えています。
最近は、5点以内(できれば3点)にするようにしていますが、これは3連単の点数を如何に少なくするかにも通じるからです。
その為に「お金持ち大作戦的な馬」や「馬枠差のグラフ(ビジュアル馬券術)」などを有効に使っています。

代表的な例をご紹介します。
2月13日 1回小倉2日目 6Rです。

3連単のデータから、丸で囲んだものが作戦の対象となる数値であることが分かります。
狙い馬は人気下位の7番になります。

実際は得票率も加味しなければいけませんが、3番・9番とは得票率に開きがありますので、軸はこの馬だけで良いでしょう。
さて、相手ですが前の解説では「お金持ち大作戦的な馬」をピックアップしていましたが、このレースではそれがありません。
同じような金額なので強調できる馬がありません。このような時は「グラフ」を利用しています。
得票率グラフでも良いのですが、最近は特に「馬枠差のグラフ」を利用することが多いです。

上が枠連得票率のグラフで、右側のグラフが「馬枠差のグラフ」になります。
このグラフで、差の棒グラフが下にある枠が連対する確率が高いので、この枠を相手本線とします。
枠連に比べ馬連が売れている馬は、馬連に過剰投票があると判断する訳です。

差の棒グラフが下にある枠は2枠4枠1枠で、この枠の馬が相手本線となります。
3枠も下にありますが、僅かですのでここでは無視します。
得票率グラフを見てみましょう。

差の棒グラフが下にある枠の馬は上の通りですが、得票率を検討すれば、本線は4番・8番・2番の3頭になるでしょう。
1番・3番などは、あくまでも抑えです。

従って、7番から4番・8番・2番へは、厚めに勝負となります。
もちろん、得票率が高い、6番・10番や表のバックが緑色の各馬にも抑えとして流します。

これまでグラフとしては発走の9分前のデータで判断してきましたが、基本的にここあたりのデータで先ずは判断しておきます。
買目を作るのが楽ですからね。
その上で、最終確認として3分前のデータを見ます。

相変わらず、2枠・4枠・1枠は下にあります(馬連過剰)ので、厚めに買う馬に変更はありません。
もし、下に無いか、あってもごく僅かであれば、本線から外します。
気付いたと思いますが、ここで3枠が下にあることがハッキリ分かるようになりました。
この場合は3枠の馬も本線に加えることに致しましょう。6番を本線に加えます。
これですべてが決定致しました。
特に買目は示しません。馬券も馬連が基本です。ワイドは配当を見てプラスすれば良いでしょう。
ワイドでも本線が万馬券になるようなら買っても良いと思います。



レース結果は上の通りです。本線が的中です。
3連単・3連複を勝負する場合、本線を重視して買えば、マルチであっても点数が少なくなります。
もちろん、絞れば外すことも増えますが、最近は特に、如何に少ない点数で勝負するかに力点を置いています。

分かりやすい例を解説しましたが、軸馬の判定は得票率と過剰金額を天秤に架けて考える必要があります。
人気下位で決定となるケースは簡単ですが、得票率が同じ程度で金額がかなり多い馬があれば、2頭からそれぞれ勝負することもあります。
ただ、3頭を軸にするようなことは100%ありません。
2頭が軸となっても良いように、如何に少ない点数で勝負するかに腐心しています。
実際、本線の馬以外買わないことがほとんどであることを白状しておきます(3連単の場合)。


2018年2月17日・18日

ここでは具体的なデータは提示しません。、「B-Element」ユーザーの皆様は、ご自身のデータを参照してください。

この作戦では、あまりにも過剰馬が多い場合や判断に迷うケースは見送りますので、3場開催の場合であっても、
勝負できるのは10レース未満です。

的中すればそれ以降、この作戦を実行しないこともありますので、実際はもっと少ないのが普通です。

2月17日(土)は、東京10Rがぴったりと嵌りました。このような簡単なケースは必ずゲットするようにしましょう。

発走3分前の3連単データから、私は2番から反射的に勝負しました。
重箱の隅大作戦に該当する馬はこの馬だけですから実に簡単なケースです。

本線は、「お金持ち大作戦的な馬」から15番がピックアップされ、「馬枠差のグラフ」から15番・8番・10番・3番の4頭が浮上します。
黄色の部分の14番が金額的に多いので本線に加えても良いでしょう。
15番が重複していますので、それでも本線4頭になります。

馬券の基本は馬連、3連単なら本線の馬だけが相手となります。

3連単は1頭軸マルチでも、相手4頭なら60点なので、あえて絞らないでも良いでしょう。
私個人は、1着か2着に来る(このケースは40点)として勝負することも多いのですが、この辺は臨機応変です。



レース結果は上の通りです。馬連・3連単ともに本線的中です。



馬連得票率が30%を超えるような馬があるレース(Over30と呼ぶ)は一切勝負しません。
来ることもありますが、うま味が無いからです。新馬・障害も手を出しません。
勝負できるレースが少ないのは、この為です。

2月18日(日)の東京は、7R・9R・11R・12Rが作戦に該当するレースでしたが、前の3レースは惨敗。
12Rのみがヒットとなりました。
中央開催の各競馬場で最低でも一つは作戦が嵌るレースがあるので、最終レースに期待していました。
3連単データから7番が軸になったので機械的に勝負。
本線は馬枠差のグラフから5枠・7枠の馬4頭、人気薄数頭に大きな金額の過剰がありますが、
本線をこれ以上増やすのが嫌なので、これらは抑えとして勝負しました。
馬券は馬連が基本ですが、前にも書いたように本線が万馬券になるようならワイドもプラスしてOKです。
3連単は前述の要領です。



レース結果は上の通りです。
ワイドの本線的中となりましたが、この配当なら十分でしょう。
3連単はこれ位の配当が標準です。
3連単を勝負するために、本線5頭以内に絞っています。


2月18日(日) 京都。
1Rのように作戦に該当する馬が多い場合は無理しないようにしましょう。
同じような得票率、同じような過剰金額が4頭も5頭もあっては判断できませんので当然の見送りです。

5Rのように、3連単に該当が無い場合も見送りが基本です。3連複だけでは弱いのです。
ただし、3連複の過剰金額が目立って多ければ勝負可です。

6Rは7番になりましたが4着。これが一番こたえる。

11Rは、明らかに12番でしたが惨敗。12Rは5Rと同じケース、見送りましょう。
京都は、勝負できたレースが少なく面白くありませんでした。

2月18日(日) 小倉。
7Rで作戦該当馬が出現。4番14番の2頭です。
得票率も過剰金額も同じようなので、どちらかに決めることが出来ません。
この場合は、この2頭から勝負しても良いでしょう。買目は2倍になりますので、私はやらないと言う方も居られるでしょう。それも有りです。

本線は、「お金持ち大作戦的な馬」が無いので「馬枠差のグラフ」から決めましょう。
1枠・2枠(5枠は過剰の程度が低いのでカット)が該当しますので、2番3番の2頭が浮上。
ここは、得票率グラフで単勝が大きく過剰の17番も本線に加えます。私はこの様なグラフを17番が勝つグラフと表現します。
本線は2番・3番17番の3頭に絞られました。



レース結果は上の通りです。
ワイドは配当が低くて買いませんので、馬連の的中はありません。
3連単は的中しましたが、興奮しない配当です。

8R・9Rも2頭軸のレースとなりましたが惨敗

11Rは、前にコメントした例の通りのレースです。
 3連単に該当が無い場合も見送りが基本です。3連複だけでは弱いのです。
ただし、3連複の過剰金額が目立って多ければ勝負可です。
16番は、3連単の過剰はありませんが3連複に大きな過剰があります。軸の資格十分です。
9番も該当しますので、このレースは16番9番の2頭軸となりました。
馬枠差のグラフ」からは、1枠・3枠(2・7枠は過剰の程度が低いのでカット)が該当しますので、1番・2番6番の3頭が浮上。
お金持ち大作戦的な馬」からは1番をピックアップ「得票率グラフ」から単勝が大きく過剰の13番も本線に加えます。
黄色部で過剰金額が非常に多い10番も加えても良いでしょう。
本線は1番・2番・6番・10番・13番の5頭になりました。



レース結果は上の通りです。
馬連が本線的中。3連単も的中です。
2頭軸なので、3連単マルチで合計120点になりましたが、この配当なら文句はないでしょう。
12Rは外れましたが・・・・通常は上のような配当をゲットした場合、以降はやりません。

この程度の簡単な分析で、誰でもこの位の戦果が上げられるのです。
今回はここまで。



2018年2月  阿部 強